大人ニキビの正しいケアと予防対策
①洗顔
洗顔やクレンジング時の注意点は、「肌を擦って汚れを落とさないこと」です。クレンジングは40秒~50秒を目安に、やさしく馴染ませるように心がけましょう。洗顔時は、指が肌に直接触れないように、洗顔料をしっかりと泡立ててメレンゲ状の泡で包み込むように洗います。このプロセスは20秒~30秒が目安です。
また、40度以上のお湯は乾燥を招くため、34度~38度程度のぬるま湯を使用し、すすぎ残しがないように髪の生え際や小鼻、フェイスラインまでしっかりとすすぎましょう。
洗顔後は、タオルを肌に押し当てるようにして水分を拭き取ります。最後まで、肌を擦らないように気をつけてください。
②保湿のスキンケア
洗顔後は、肌表面が皮脂で覆われていないため、乾燥が進みやすい状態になります。そのため、洗顔後はすぐに保湿を行い、肌にうるおいをプラスすることが重要です。
ニキビを刺激しないための保湿のポイントは、コットンを使わずに手で浸透させることです。手のひらに化粧水をとり、顔全体を包み込むようにハンドプレスすることで、摩擦を避けながら保湿できます。化粧水で肌をうるおわせた後は、ミルクや美容液でしっかりと保湿を行いましょう。ニキビがある部分には油分の多いクリームやオイルを使用せず、乾燥している部分だけに適宜使うようにしてください。
③紫外線対策
「ニキビがある時は、日焼け止めを塗らない方が良いのでは?」と考える方もいるかもしれませんが、紫外線はニキビの炎症を悪化させたり、角質を厚くしたりして、治りにくい状態を引き起こします。
紫外線は季節や天候に関係なく、1年中降り注ぎ、窓ガラスを通して室内にも入ってきます。雨の日や外出しない日でも、毎朝SPF35程度の日焼け止めを塗る習慣をつけることが大切です。毛穴のつまりを引き起こすクリームタイプやウォータープルーフの日焼け止めは避け、落としやすいものを選ぶことがポイントです。
④規則正しい生活
肌の新陳代謝を促す成長ホルモンは、眠り始めてから約4時間の間に多く分泌されるため、この時間に深く眠ることが重要です。質の良い睡眠を得るためには、ほぼ同じ時間に就寝し、起床することを心がけ、1日約6時間の睡眠時間を確保しましょう。
また、適度な運動を行うことで、必要な酸素や栄養が血液によって供給され、老廃物の排出が促進されるため、肌の代謝が高まります。運動はストレス発散や良質な睡眠にもつながりますので、ぐっすりと眠るためには、ウォーキングやヨガなど、負荷をかけ過ぎない有酸素運動が適しています。
⑤バランスの良い食事
大人ニキビを予防するための食事では、糖分や脂質を控え、タンパク質や野菜を意識して摂取することが重要です。外食が多い人や偏食気味の方は、サプリメントを活用するのも良いでしょう。特に、脂質代謝を促進するビタミンB2やB6、美肌作用のあるビタミンCやEなどのサプリメントがおすすめです。
さらに、夜中や就寝の2時間前には食事を控えることも大切です。これにより、睡眠の質が悪化することを防ぎましょう。
⑥ストレスを溜めない事
ストレスにはさまざまな種類があり、主に外的ストレス(紫外線や大気汚染など)、内的ストレス(睡眠不足など)、そして社会的ストレス(人間関係など)が挙げられます。特に社会的ストレスは、質の良い睡眠を確保し、適度な運動や入浴を取り入れることで日々解消し、ストレスの蓄積を防ぐことが重要です。
また、好きなことに没頭してリフレッシュすることも大切です。ニキビケアに過度に気を使わず、頑張り過ぎないこともポイントです。心身のバランスを保つことで、ストレスを軽減しやすくなります。
⑦直接的な刺激の軽減
大人ニキビは刺激を与えると治りにくくなるため、触らないことが重要です。ニキビができたら、頬杖などの癖を見直し、マスクが肌に擦れないように顔のサイズに合ったものを選ぶことにも注意しましょう。
また、男性の場合は毎日のひげ剃りにも気を付ける必要があります。シェービングフォームや電動シェーバーを使用して、刺激をできるだけ少なくする工夫をすると良いでしょう。これらの対策を心がけることで、肌への負担を軽減し、ニキビの改善に繋がります。